腹黒王子の初恋
「うわ。梢先輩酔うとこんな感じなんですか?」
「やばいでしょ?」
今日はそんなに飲むつもりなかったのに。やたらに莉子がすすめるから!ふわふわして気分がいい。前にはゆうきゅん。何だか現実なのか夢なのかよくわからなくなってきた。あー。ゆうきゅんかわいいなあ。
「りこ~。前にゆうきゅんがいる。あはは。」
そういいながら莉子の腕に自分の腕を絡ませた。
「…っ!」
ゆうきゅんが口を押えて固まった。何だか少し赤くなった?
「あ。ゆうきゅん赤くなってる。かわいい。へへっ」
「これ、ヤバい。普段とのギャップありすぎですよ。」
「でしょ。たまんないでしょ。」
ゆうきゅんと目が合い、にへらと笑う。
「はー、笑顔。ってこんなに酔っちゃって大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないかもね。明日休みだからまあいいでしょ。」
「それにしても破壊力すごいですね。」
ゆうきゅんがまじまじと私を見てくる。莉子の肩にもたれながらまたにへらと笑う。あー。ゆうきゅんを見放題。妄想し放題だわ。
「普段全然目が合わないのに。こんなに正面から見るの初めてですよ。」
「この子、超、超、人見知りだからこうでもしないと。ほら、優芽。せっかくだから文月王子にいろいろ聞いてみたら?」
「ぶっ文月王子?」
ゆうきゅんがむせた。
「ゆうきゅんは王子だよー。なんでそんなにかわいいの?」
「なんでって。ははっ。何か質問変ですけど。それより僕が気になるのは、さっきからゆうきゅんって呼んでますよね。いつもそう呼んでくれてるんですか?」
「え?呼んでないよ。ゆうきゅんだなんて呼んでない。」
「ふふっ。今も呼んでますよ。うれしいなあ。」
ゆうきゅんの優しい笑顔に目を見開いた。うまく言えないけどいつもとはちょっと違うとろけそうな笑顔。
「う~っ。その笑顔反則。やいやい。撃ち抜かれたよ。」
私は胸を押さえて莉子の膝に倒れた。
「私は優芽のことが心配でね。友達は私と泰晴しかいないし。この子はすごくかわいいしいい子だからもっと人間関係を広げてほしいんだよね。だから文月王子仲良くしてあげてね。」
莉子が私の顎を猫みたいにごろごろする。きもちいい。眠くなってきた。
「僕も仲良くなりたいですよ。でもなかなか壁が分厚くて。」
「もう少しがんばってみてくれる?ちょっとずつ心開くはずだから。」
「あの、梢先輩と辻先輩ってつきあってるんじゃないですか?僕仲良くしていいんですか。」
「えー?気になる?ふふふ」
「ま、まぁ」
「ふっふっふっ。気になるならおねーさまが教えてあげよう。二人は付き合ってないよ。すっごく仲いいけどね」
「そうですか」
何か泰晴の話してるなと思いながらうとうとしながら話を聞いていた。
「ねぇ。ぶっちゃけ優芽のことどう思ってるの。」
「どうって…」
「優芽なら大丈夫。今日のこと覚えてないだろうから。」
「辻先輩って梢先輩のこと好きですよね。」
「あれ。話そらしてきた。」
「好きなのバレバレなんですけど。」
「まあ、そうね。わかりやすいよね。」
「みんなの前でわざと名前を呼び捨てで呼んだり、仲いいのを見せつけてます。…梢先輩はどうなんだ…」
ガラガラ!
「優芽!!」
「やばいでしょ?」
今日はそんなに飲むつもりなかったのに。やたらに莉子がすすめるから!ふわふわして気分がいい。前にはゆうきゅん。何だか現実なのか夢なのかよくわからなくなってきた。あー。ゆうきゅんかわいいなあ。
「りこ~。前にゆうきゅんがいる。あはは。」
そういいながら莉子の腕に自分の腕を絡ませた。
「…っ!」
ゆうきゅんが口を押えて固まった。何だか少し赤くなった?
「あ。ゆうきゅん赤くなってる。かわいい。へへっ」
「これ、ヤバい。普段とのギャップありすぎですよ。」
「でしょ。たまんないでしょ。」
ゆうきゅんと目が合い、にへらと笑う。
「はー、笑顔。ってこんなに酔っちゃって大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないかもね。明日休みだからまあいいでしょ。」
「それにしても破壊力すごいですね。」
ゆうきゅんがまじまじと私を見てくる。莉子の肩にもたれながらまたにへらと笑う。あー。ゆうきゅんを見放題。妄想し放題だわ。
「普段全然目が合わないのに。こんなに正面から見るの初めてですよ。」
「この子、超、超、人見知りだからこうでもしないと。ほら、優芽。せっかくだから文月王子にいろいろ聞いてみたら?」
「ぶっ文月王子?」
ゆうきゅんがむせた。
「ゆうきゅんは王子だよー。なんでそんなにかわいいの?」
「なんでって。ははっ。何か質問変ですけど。それより僕が気になるのは、さっきからゆうきゅんって呼んでますよね。いつもそう呼んでくれてるんですか?」
「え?呼んでないよ。ゆうきゅんだなんて呼んでない。」
「ふふっ。今も呼んでますよ。うれしいなあ。」
ゆうきゅんの優しい笑顔に目を見開いた。うまく言えないけどいつもとはちょっと違うとろけそうな笑顔。
「う~っ。その笑顔反則。やいやい。撃ち抜かれたよ。」
私は胸を押さえて莉子の膝に倒れた。
「私は優芽のことが心配でね。友達は私と泰晴しかいないし。この子はすごくかわいいしいい子だからもっと人間関係を広げてほしいんだよね。だから文月王子仲良くしてあげてね。」
莉子が私の顎を猫みたいにごろごろする。きもちいい。眠くなってきた。
「僕も仲良くなりたいですよ。でもなかなか壁が分厚くて。」
「もう少しがんばってみてくれる?ちょっとずつ心開くはずだから。」
「あの、梢先輩と辻先輩ってつきあってるんじゃないですか?僕仲良くしていいんですか。」
「えー?気になる?ふふふ」
「ま、まぁ」
「ふっふっふっ。気になるならおねーさまが教えてあげよう。二人は付き合ってないよ。すっごく仲いいけどね」
「そうですか」
何か泰晴の話してるなと思いながらうとうとしながら話を聞いていた。
「ねぇ。ぶっちゃけ優芽のことどう思ってるの。」
「どうって…」
「優芽なら大丈夫。今日のこと覚えてないだろうから。」
「辻先輩って梢先輩のこと好きですよね。」
「あれ。話そらしてきた。」
「好きなのバレバレなんですけど。」
「まあ、そうね。わかりやすいよね。」
「みんなの前でわざと名前を呼び捨てで呼んだり、仲いいのを見せつけてます。…梢先輩はどうなんだ…」
ガラガラ!
「優芽!!」