腹黒王子の初恋
「ゥワン!」
「…!?」
ゆうきゅんの足元に小さなワンちゃんが。視線が外れ今までの甘い雰囲気が一気に崩れた。私は一息つく。息をし忘れてた。よかった。ゆうきゅんの瞳にすいこまれそうだった。心臓が危なかった…。
「おぉー。よしよし」
ワンちゃんを抱き上げる。おう。ゆうきゅんとワンワン萌え!
「んっ!おい、やめろって。」
ワンちゃんがゆうきゅんの顔をなめはじめた。グッジョブ!
「…んっ…やっ…そこは…やめ…んっ…」
うわ。やば。わんちゃんがゆうきゅんの唇を舐める。ゆうきゅんの声!。私は目を離せなくなった。ゴクリ。生唾を飲む。ふー…ふー…
「…はっ…やめろって…ん……ぷっははは!」
「え?」
いきなり笑い出したゆうきゅんに目が点になる。
「すみませーん。うちの子が…」
「かわいい子ですね。」
「すみません。デートのじゃましちゃって。お似合いですね。」
「へへ。ありがとうございます。」
飼い主とわんちゃんを見送る。
「…ぷっ」
ゆうきゅんがまたこらえられないという様子で噴出した。私はよくわからずゆうきゅんの顔を見た。
「さっきものすごい見てましたね。エロいこと考えてたんじゃないですか~?興奮してましたよね。あははっ」
「ひっ!ひどい!わざと?」
私は真っ赤になってプイっと顔を背けた。恥ずかしすぎる!変なこと考えた私の脳を取り出して捨ててしまいたい…
「あははっ!本当にかわいいなぁ。」
ゆうきゅんがまた肩にもたれてきた。
「もう…ホントすみません。気持ち悪い目で見て…なんでこんな変態なことばかり考えちゃうんだろ」
私は自分の頭をポカポカ叩いた。せっかくゆうきゅんが仲良くしてくれるっていうのに嫌われてしまう…
ゆうきゅんが私の手を捕まえて、優しく笑った。
「やめてください。大丈夫ですから。そのくらいかわいいものですよ。変態でもエロくもないです。」
「え?」
「梢先輩が変態なら俺は大変態のエロ魔王ですよ。」
ゆうきゅんがいたずらっぽく笑う。私は驚いて見つめる。そして急に熱を持った目で私を見つめながら近づいてきた。またゆうきゅんの空気が変わった。
「俺が毎日どんな変態なこと考えてるか教えてあげましょうか。」
心臓が早鐘のように鳴り出した。この空気感に酔ってしまいそう。何何?知りたい!けど怖いような…また私がどうしたらいいかわからず固まっていると。
「やーめた!内緒です。嫌われたくないんで。」
急に繋いでいた手を離して至極明るく言った。ほっとしたような。残念のような。初めて直接感じたゆうきゅんの温かさ。離れた手を見つめてしまった。
「文月くんを嫌いになんてならないですよ…ちょっと知りたかった…かも」
私は小さい声でつぶやいた。
「本当ですか?」
ゆうきゅんが本当にうれしそうに笑う。最近いろいろな表情を見せてくれるようになったなぁ。
「嫌いじゃないけど、好きでもないですよね…」
「え?」
ゆうきゅんのことは大好きだけど。さっきも力説したし。
「辻先輩の方が好きですよね?」
「…?」
ゆうきゅんはたまによくわからないことを言う。もちろん、泰晴は大好きだ。ゆうきゅんも大好き。大切な大切な貴重な友達…だよね。でも、友達という言葉に少し違和感を感じるのはなぜだろうか。
「俺のこと好きになってくれたら教えてあげます。それはもうたっぷりと!」
悪そうな笑顔でニヤリとする。うっ。こんな笑顔もいいって思ってしまう私は大丈夫だろうか。
「…!?」
ゆうきゅんの足元に小さなワンちゃんが。視線が外れ今までの甘い雰囲気が一気に崩れた。私は一息つく。息をし忘れてた。よかった。ゆうきゅんの瞳にすいこまれそうだった。心臓が危なかった…。
「おぉー。よしよし」
ワンちゃんを抱き上げる。おう。ゆうきゅんとワンワン萌え!
「んっ!おい、やめろって。」
ワンちゃんがゆうきゅんの顔をなめはじめた。グッジョブ!
「…んっ…やっ…そこは…やめ…んっ…」
うわ。やば。わんちゃんがゆうきゅんの唇を舐める。ゆうきゅんの声!。私は目を離せなくなった。ゴクリ。生唾を飲む。ふー…ふー…
「…はっ…やめろって…ん……ぷっははは!」
「え?」
いきなり笑い出したゆうきゅんに目が点になる。
「すみませーん。うちの子が…」
「かわいい子ですね。」
「すみません。デートのじゃましちゃって。お似合いですね。」
「へへ。ありがとうございます。」
飼い主とわんちゃんを見送る。
「…ぷっ」
ゆうきゅんがまたこらえられないという様子で噴出した。私はよくわからずゆうきゅんの顔を見た。
「さっきものすごい見てましたね。エロいこと考えてたんじゃないですか~?興奮してましたよね。あははっ」
「ひっ!ひどい!わざと?」
私は真っ赤になってプイっと顔を背けた。恥ずかしすぎる!変なこと考えた私の脳を取り出して捨ててしまいたい…
「あははっ!本当にかわいいなぁ。」
ゆうきゅんがまた肩にもたれてきた。
「もう…ホントすみません。気持ち悪い目で見て…なんでこんな変態なことばかり考えちゃうんだろ」
私は自分の頭をポカポカ叩いた。せっかくゆうきゅんが仲良くしてくれるっていうのに嫌われてしまう…
ゆうきゅんが私の手を捕まえて、優しく笑った。
「やめてください。大丈夫ですから。そのくらいかわいいものですよ。変態でもエロくもないです。」
「え?」
「梢先輩が変態なら俺は大変態のエロ魔王ですよ。」
ゆうきゅんがいたずらっぽく笑う。私は驚いて見つめる。そして急に熱を持った目で私を見つめながら近づいてきた。またゆうきゅんの空気が変わった。
「俺が毎日どんな変態なこと考えてるか教えてあげましょうか。」
心臓が早鐘のように鳴り出した。この空気感に酔ってしまいそう。何何?知りたい!けど怖いような…また私がどうしたらいいかわからず固まっていると。
「やーめた!内緒です。嫌われたくないんで。」
急に繋いでいた手を離して至極明るく言った。ほっとしたような。残念のような。初めて直接感じたゆうきゅんの温かさ。離れた手を見つめてしまった。
「文月くんを嫌いになんてならないですよ…ちょっと知りたかった…かも」
私は小さい声でつぶやいた。
「本当ですか?」
ゆうきゅんが本当にうれしそうに笑う。最近いろいろな表情を見せてくれるようになったなぁ。
「嫌いじゃないけど、好きでもないですよね…」
「え?」
ゆうきゅんのことは大好きだけど。さっきも力説したし。
「辻先輩の方が好きですよね?」
「…?」
ゆうきゅんはたまによくわからないことを言う。もちろん、泰晴は大好きだ。ゆうきゅんも大好き。大切な大切な貴重な友達…だよね。でも、友達という言葉に少し違和感を感じるのはなぜだろうか。
「俺のこと好きになってくれたら教えてあげます。それはもうたっぷりと!」
悪そうな笑顔でニヤリとする。うっ。こんな笑顔もいいって思ってしまう私は大丈夫だろうか。