腹黒王子の初恋
店内は緑と茶色で統一され和と洋のモダンなおしゃれな雰囲気。まだオープンしたばかりなのでどこもかしこもピカピカ。そんな店内は右を見てもカップル。左を見てもカップル。まさにカップルの国になっている。女の子のいつもより甘い声が響いている。
「ん~!おいしぃ!!抹茶が濃い!」
鮮やかな緑色の上に真っ白な生クリームがのったシフォンケーキを大きな口で頬張った。目でも口でも楽しませてくれる。自然と笑顔になる。
「あ~やっと笑顔を見せてくれた。」
ゆうきゅんが安心したように笑った。
「車の中でも店に入ってからもずっとカッチカチで目も合わせてくれませんでしたよね。」
「だってそれは…」
ゆうきゅんと車で二人きりなんて緊張しまくりで話せないよ。そう言いたいけどうまく言葉が出てこない。それもそうだけど、一番の問題はお店のイベント!
「カップルイベントなんて…聞いてない…」
消え入りそうな声で口を尖らした。ゆうきゅんはその様子を見てくすくすと笑う。
「言ったら来なかったでしょ。」
そりゃそうだ!来なかったよ!大声で怒鳴りたい。
「ん~!おいしぃ!!抹茶が濃い!」
鮮やかな緑色の上に真っ白な生クリームがのったシフォンケーキを大きな口で頬張った。目でも口でも楽しませてくれる。自然と笑顔になる。
「あ~やっと笑顔を見せてくれた。」
ゆうきゅんが安心したように笑った。
「車の中でも店に入ってからもずっとカッチカチで目も合わせてくれませんでしたよね。」
「だってそれは…」
ゆうきゅんと車で二人きりなんて緊張しまくりで話せないよ。そう言いたいけどうまく言葉が出てこない。それもそうだけど、一番の問題はお店のイベント!
「カップルイベントなんて…聞いてない…」
消え入りそうな声で口を尖らした。ゆうきゅんはその様子を見てくすくすと笑う。
「言ったら来なかったでしょ。」
そりゃそうだ!来なかったよ!大声で怒鳴りたい。