紫陽花の蕾
プロローグ
「今日で、この高校を離れ、東京へ引っ越すことになりました。今まで、ありがとうございました。」
クラスメートの前で最後の別れの挨拶をする。
私の過ごしていた山形から東京まではかなり距離がある。もうみんなと会うこともないだろう。
私の隣の席にいたあの人は、今日も居なかった。
最後くらい会いたかったが、きっと私たちはその程度の中だったってことだろう。今更何言っても仕方ない。
高校2年生の春、私はここへ転校して来た。
そして、高校3年生の夏に、また、新しい場所へ行くことになった。
クラスメートの前で最後の別れの挨拶をする。
私の過ごしていた山形から東京まではかなり距離がある。もうみんなと会うこともないだろう。
私の隣の席にいたあの人は、今日も居なかった。
最後くらい会いたかったが、きっと私たちはその程度の中だったってことだろう。今更何言っても仕方ない。
高校2年生の春、私はここへ転校して来た。
そして、高校3年生の夏に、また、新しい場所へ行くことになった。