ずっとやさしい手のひら・続編
思い出の地
健太がすべてスケジュールを立ててくれて、いよいよ沖縄に向かう
朝一番の飛行機に乗るためマンションを早くに出た
相変わらず私は出る直前までドタバタと荷物の確認に追われ、健太に「昔と変わらないな」と、笑われてしまった
それでも必死に確認を終え、空港にやってきた
ショルダーバックから二人のパスポートを出す
自分のパスポートを見て、思わずニヤけてしまう
名前が川崎亜美になっていること
それがなんだかこちょばしくて、照れ臭くて、なんとも言えない嬉しさで…
夫婦になったんだと改めて実感していた
「何一人でニヤけてんの?」
最初から見ていたのか健太に指摘されて
「名前が川崎亜美になってるから…それがね、嬉しくて」
「そんなことでニヤけてんのかよ」
健太は口元を上げて微笑む
「いいの。嬉しいんだから」
自分で言っておきながら恥ずかしくて健太の腕に手を回した
「ここじゃないだろ。こっち」
そう言って私の手を解き、健太の左手が私の右手に絡み、手を繋ぐ
そんなちっぽけなことでも、私の心臓がギュッと縮こまる
この先ずっと私は、健太の仕草や行動にドキドキさせられるんだろうな…
そんなことを考えながら、私達は沖縄へと向かった
朝一番の飛行機に乗るためマンションを早くに出た
相変わらず私は出る直前までドタバタと荷物の確認に追われ、健太に「昔と変わらないな」と、笑われてしまった
それでも必死に確認を終え、空港にやってきた
ショルダーバックから二人のパスポートを出す
自分のパスポートを見て、思わずニヤけてしまう
名前が川崎亜美になっていること
それがなんだかこちょばしくて、照れ臭くて、なんとも言えない嬉しさで…
夫婦になったんだと改めて実感していた
「何一人でニヤけてんの?」
最初から見ていたのか健太に指摘されて
「名前が川崎亜美になってるから…それがね、嬉しくて」
「そんなことでニヤけてんのかよ」
健太は口元を上げて微笑む
「いいの。嬉しいんだから」
自分で言っておきながら恥ずかしくて健太の腕に手を回した
「ここじゃないだろ。こっち」
そう言って私の手を解き、健太の左手が私の右手に絡み、手を繋ぐ
そんなちっぽけなことでも、私の心臓がギュッと縮こまる
この先ずっと私は、健太の仕草や行動にドキドキさせられるんだろうな…
そんなことを考えながら、私達は沖縄へと向かった