ずっとやさしい手のひら・続編
「亜美」

「う…ん…?」

「ほら、もう着くぞ」

うん?どこに?

ハッとして目が覚めた

「私寝ちゃったんだ…」

「すぐ寝た」

「窓から眺めるの楽しみにしていたのに」

「帰りも乗るんだから今日は諦めろ」

「うん…」

バカだな…寝ちゃうなんて…。でももう沖縄

いじけてなんていられない

「降りるぞ」

健太に言われ機内から出口に向かう

「ほら足元、気をつけろ」

「キャッ」

「今言ったばかりだろ」

出口で躓き、健太に腰を支えてもらっていた

「ありがと」

「俺いなかったら転んでたぞ」

そう言って手を掴み、私を機内から出してくれた

真っ青な空と太陽が私を出迎えてくれ、東京とは違う太陽の照り方

「沖縄だー」

飛行機から出た瞬間から暑い。そう思うほど沖縄の太陽は照っていた




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