ずっとやさしい手のひら・続編
「疲れてない?」

「うん、大丈夫」

キスをしたせいか、ちょっとだけ心臓がドキドキしていた

何度交わしても慣れなくて緊張してしまう

そんな私をいつも健太はバカにする

でもね、バカにされてもちっとも悲しくないんだ

だってかまってくれるだけで嬉しいんだもん

「少し寝たら?」

「もったいないよ」

だってやっと一緒に過ごせたのに…

「たくさん日にちあるから今日は休め」

「でも…」

「俺もちょっと寝たいし」

健太疲れてるよね…

「うん、寝よっか?」

健太は服を脱ぎ捨て

「おいで」

腕を横に伸ばし、待ってくれている

私も着ていた服を脱ぎキャミソールになってゆっくり頭を健太の腕に乗せた

「よし寝る」

健太は私の体にぴったりとくっついた

だから私も健太の胸に顔を埋め目を閉じ、外から聞こえる波の音を聞きながら深い眠りについていった



< 20 / 50 >

この作品をシェア

pagetop