ずっとやさしい手のひら・続編
「お座り下さい」
この先生はあの時の…
年月が経っているせいか頭に白髪が交じってしまっている
でも雰囲気は変わらずあの時のまま…
「久しぶりですね」
「は、はい」
カルテを捲りながら私の方を向き、にこっと微笑み
「おめでとう。妊娠2ヶ月ですよ」
言われた瞬間胸が熱くなり嬉しさが込み上げ、たくさんの涙が溢れていた
「本当ですか?」
座っていた健太が体を前に出し、先生に聞いた
「本当ですよ。奥さんのお腹には命が宿っています」
「ありがとうございます。亜美、赤ちゃんいるんだぞ」
目尻を下げ、喜びのあまり先生がいることを忘れ、私に抱きついた
「健太、健太」
「あ、ごめん」
我に戻った健太は恥ずかしそうに顔を赤くし私に微笑む
妊娠が本当でよかった
こんなに健太が喜んでくれている
健太の笑顔が何よりも嬉しく、私はお腹に手をやり優しく撫でた
大事にしたい
私と健太の赤ちゃん
この小さな命を大事にしたい
私は両手でお腹を包み込み、そっと優しく何度も擦っていた
この先生はあの時の…
年月が経っているせいか頭に白髪が交じってしまっている
でも雰囲気は変わらずあの時のまま…
「久しぶりですね」
「は、はい」
カルテを捲りながら私の方を向き、にこっと微笑み
「おめでとう。妊娠2ヶ月ですよ」
言われた瞬間胸が熱くなり嬉しさが込み上げ、たくさんの涙が溢れていた
「本当ですか?」
座っていた健太が体を前に出し、先生に聞いた
「本当ですよ。奥さんのお腹には命が宿っています」
「ありがとうございます。亜美、赤ちゃんいるんだぞ」
目尻を下げ、喜びのあまり先生がいることを忘れ、私に抱きついた
「健太、健太」
「あ、ごめん」
我に戻った健太は恥ずかしそうに顔を赤くし私に微笑む
妊娠が本当でよかった
こんなに健太が喜んでくれている
健太の笑顔が何よりも嬉しく、私はお腹に手をやり優しく撫でた
大事にしたい
私と健太の赤ちゃん
この小さな命を大事にしたい
私は両手でお腹を包み込み、そっと優しく何度も擦っていた