ずっとやさしい手のひら・続編
「川崎さん、分娩室に入りますよ」
私は重たい腰をやっとの思いで上げ、隣の分娩室へと移動する
この時点ですでに悲鳴をあげたいぐらい痛さは絶頂に達していた
健太は私の腰に手を回し、私に合わせてゆっくり歩いてくれている
「大丈夫か?」
「う…ん。でも辛い…」
「もう少しだから」
「う…ん」
あと少し
あともうちょっとで赤ちゃんに会える
それが唯一頑張れること
「俺も立ち合うから」
「え?」
嘘
そんなこと今まで何も言わなかったのに…
それに私も言おうともしなかった
てっきり廊下で待っているものだと思っていたのに…
「亜美一人は心配だから」
そんな健太の優しいさに自然と涙が流れていた
「俺らの子供だから一緒に頑張ろう」
「うん」
私はすぐに分娩台に上がり、いよいよ人生初の出産と立ち向かうことになった
私は重たい腰をやっとの思いで上げ、隣の分娩室へと移動する
この時点ですでに悲鳴をあげたいぐらい痛さは絶頂に達していた
健太は私の腰に手を回し、私に合わせてゆっくり歩いてくれている
「大丈夫か?」
「う…ん。でも辛い…」
「もう少しだから」
「う…ん」
あと少し
あともうちょっとで赤ちゃんに会える
それが唯一頑張れること
「俺も立ち合うから」
「え?」
嘘
そんなこと今まで何も言わなかったのに…
それに私も言おうともしなかった
てっきり廊下で待っているものだと思っていたのに…
「亜美一人は心配だから」
そんな健太の優しいさに自然と涙が流れていた
「俺らの子供だから一緒に頑張ろう」
「うん」
私はすぐに分娩台に上がり、いよいよ人生初の出産と立ち向かうことになった