私をお星様にさせて下さい。
「あーっ、傘持ってくんの忘れた!」


白く濁った空から、


ピチャピチャと音を立てながら、


お星様は降ってくる。


時に強く、時に優しく、


お星様は降ってくる。




私、白崎 友雨は、


ひとりでお星様と共に外に出ました。 
  
私の皮膚にくっついて、


そのまま駅に運ばれたお星様は、


私のタオルで殺されてしまいます。


儚く消えたお星様は、


太陽で乾かされ、


いつの間にかいなくなってしまいます。
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