クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?




「いってらっしゃーーい!」

次の日の朝、朝食を食べてすぐくらいに見知らぬ男性が宿に来て、その人と一緒に三人は出て行った。
多分、昨日言ってた『かんじゃ』っていってた人なのかもしれないって思ったけど…『かんじゃ』って何?
なんだか、すごく目力があるっていうのか、ちょっと怖いような雰囲気の人だった。



部屋にひとりになると、とっても心細い想いを感じた。
まさに、この広い世界にひとりっきりになってしまったような気がした。



(大丈夫だってば!
ネイサンさんは、『万一』って意味で言っただけなんだから。
『万一』っていうのは、ほぼ起こらないってことなんだから。)



少しでも元気が出るように、そんなことを自分に言い聞かせる。



アルバートさんが持たせてくれたお金はまだたくさんあるし、体調も悪いことはないし…
うん、大丈夫。
みんなはきっと数日で帰って来る。
大丈夫。大丈夫。



私はさらに強く、自分自身に言い聞かせた。
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