クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
*
「アルバート様、今日も二人が戻った様子はありません。」
「……そうか。」
私の思惑は完全に外れた。
あれから一週間が経ったというのに、ふたりは戻って来ないのだ。
「いかがしましょう?まだ待たれますか?」
「明日、モルガーナ城に戻ろう。
イズル、おまえはここに残り、別荘を見張ってくれ。」
「はい、わかりました。」
モルガーナ城で何事かがあったのかもしれない。
もしくは、ここを引き払い、別のところへ向かったか。
ふたりが、モルガーナ城を出てどこかに行ってしまう前に、なんとか捕えねばならない。
もっと早くにモルガーナに向かうべきだった。
しかし、今更、そんなことを言ってもどうにもならない。
そういえば、カンナも心配してるだろうな。
私達が出発する日の彼の顔は、とても心細そうに見えた。
この件が片付いたら、オルリアンに連れて帰り、良い医者にみせてやろう。
家を借り、ネイサンとふたりで暮らせるようにしてやろう。
ネイサンには、引き続き、私の護衛として働いてもらい、カンナにも何か城の仕事を与えてやろう。
(そのためにも無事に戻らなくては、な…)
「アルバート様、今日も二人が戻った様子はありません。」
「……そうか。」
私の思惑は完全に外れた。
あれから一週間が経ったというのに、ふたりは戻って来ないのだ。
「いかがしましょう?まだ待たれますか?」
「明日、モルガーナ城に戻ろう。
イズル、おまえはここに残り、別荘を見張ってくれ。」
「はい、わかりました。」
モルガーナ城で何事かがあったのかもしれない。
もしくは、ここを引き払い、別のところへ向かったか。
ふたりが、モルガーナ城を出てどこかに行ってしまう前に、なんとか捕えねばならない。
もっと早くにモルガーナに向かうべきだった。
しかし、今更、そんなことを言ってもどうにもならない。
そういえば、カンナも心配してるだろうな。
私達が出発する日の彼の顔は、とても心細そうに見えた。
この件が片付いたら、オルリアンに連れて帰り、良い医者にみせてやろう。
家を借り、ネイサンとふたりで暮らせるようにしてやろう。
ネイサンには、引き続き、私の護衛として働いてもらい、カンナにも何か城の仕事を与えてやろう。
(そのためにも無事に戻らなくては、な…)