クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
*
「そんなに寂しかったのか…?」
久しぶりに四人で囲んだ夕食の席で、アルバートさんは呆れたような顔でそう言った。
「へへ……」
ここはもう笑って誤魔化すしかない。
本当に恥ずかしい…いい年して、あんなに泣いてしまうなんて。
しかも、今の私は男なのに…アルバートさん、私のこと、馬鹿にしてるだろうなぁ…
でも、それでも私は嬉しいよ。
みんなが無事に帰って来てくれて…
「まぁ、それも無理からぬことだ。
カンナは記憶を失っているのだからな。
心細い想いをさせてしまって、すまなかった。」
「えっ!?」
なんで、なんで??
私のこと、馬鹿にしてるんじゃないの?
なんで、そんな優しいこと言ってくれるの?
しかも、オルリアンの王子様が、私みたいな一般市民のことを気にかけてくれるなんて…
なんか、恐縮してしまう。
「カンナ…あれから何か思い出したことはあるのか?」
今度は、ネイサンさんが訊ねる。
「え?い、いえ…特に何も…
あ、でも、お金の価値がなんとなくわかってきました。」
「なんと、金の価値もわからなかったのか?」
「はい……でも、毎日買い物をしてるうちに、だんだんわかって来ました。」
それは嘘じゃない。
最初は本当に全くわからなかった。
でも、周りのお客さんの出すお金を見たり、お店の人に教えてもらったりしながら、ちょっとずつ理解して来た。
「そんなに寂しかったのか…?」
久しぶりに四人で囲んだ夕食の席で、アルバートさんは呆れたような顔でそう言った。
「へへ……」
ここはもう笑って誤魔化すしかない。
本当に恥ずかしい…いい年して、あんなに泣いてしまうなんて。
しかも、今の私は男なのに…アルバートさん、私のこと、馬鹿にしてるだろうなぁ…
でも、それでも私は嬉しいよ。
みんなが無事に帰って来てくれて…
「まぁ、それも無理からぬことだ。
カンナは記憶を失っているのだからな。
心細い想いをさせてしまって、すまなかった。」
「えっ!?」
なんで、なんで??
私のこと、馬鹿にしてるんじゃないの?
なんで、そんな優しいこと言ってくれるの?
しかも、オルリアンの王子様が、私みたいな一般市民のことを気にかけてくれるなんて…
なんか、恐縮してしまう。
「カンナ…あれから何か思い出したことはあるのか?」
今度は、ネイサンさんが訊ねる。
「え?い、いえ…特に何も…
あ、でも、お金の価値がなんとなくわかってきました。」
「なんと、金の価値もわからなかったのか?」
「はい……でも、毎日買い物をしてるうちに、だんだんわかって来ました。」
それは嘘じゃない。
最初は本当に全くわからなかった。
でも、周りのお客さんの出すお金を見たり、お店の人に教えてもらったりしながら、ちょっとずつ理解して来た。