クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
*
「うん、似合う。
それも買っておこう。」
「え…そんな…
さっきのだけで…」
「いや、着替えは必要だろう。
あと、ネイサンのも何着か買っておこう。」
古着屋で、何着か服を買ってもらった。
正直言って、それは嬉しい。
ネイサンからもらった服しかなかったから、あれから洗濯も出来なくて、けっこうそれはストレスになってたから。
でも、本当なら女性の服が良かったんだけど…
男だって偽ってる以上、無理なことだけど…
買った服もアルバートさんが半分持ってくれた。
ちょっと意外。
王子様なら普通、そんなことはしないだろうに…
やっぱり、アルバートさんは優しい人だよね。
うん、変な想像はしない方が良い。
そう思いかけた時…
…
「カンナ…ナイフくらいは持っているのか?」
アルバートさんが見ていたのはちょっと先のお店。
剣の絵が描かれた看板が出ている。
「え…ぼ、僕はそういうものは……」
「モルドはファーリンドより治安が悪いと聞いたが、そうでもないのか?」
「さ、さぁ…僕は、記憶をなくしてますから…」
「そうだったな。
護身用のナイフでも買っておくか?」
「いえ……」
何もアルバートさんが悪いわけじゃない。
むしろ、アルバートさんは親切心から言ってくれてるんだ。
でも、それでもなんだか気分が良くなかった。
「うん、似合う。
それも買っておこう。」
「え…そんな…
さっきのだけで…」
「いや、着替えは必要だろう。
あと、ネイサンのも何着か買っておこう。」
古着屋で、何着か服を買ってもらった。
正直言って、それは嬉しい。
ネイサンからもらった服しかなかったから、あれから洗濯も出来なくて、けっこうそれはストレスになってたから。
でも、本当なら女性の服が良かったんだけど…
男だって偽ってる以上、無理なことだけど…
買った服もアルバートさんが半分持ってくれた。
ちょっと意外。
王子様なら普通、そんなことはしないだろうに…
やっぱり、アルバートさんは優しい人だよね。
うん、変な想像はしない方が良い。
そう思いかけた時…
…
「カンナ…ナイフくらいは持っているのか?」
アルバートさんが見ていたのはちょっと先のお店。
剣の絵が描かれた看板が出ている。
「え…ぼ、僕はそういうものは……」
「モルドはファーリンドより治安が悪いと聞いたが、そうでもないのか?」
「さ、さぁ…僕は、記憶をなくしてますから…」
「そうだったな。
護身用のナイフでも買っておくか?」
「いえ……」
何もアルバートさんが悪いわけじゃない。
むしろ、アルバートさんは親切心から言ってくれてるんだ。
でも、それでもなんだか気分が良くなかった。