クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
「アルバート様…さっき言い忘れていましたが、俺、模様の描かれた円の中で腕を切られました。」
「おそらく、儀式には、君の『血』が必要だったのだろう。」
「やっぱりそうですか…」
アルバートさんは、ゆっくりと頷いた。
「古の魔法の力と、君の血により、異界からの女性が召喚されたのだ。
そして、その女性と君の間に子供を作り、魔法の力を復活させるというエドワード王の野望は、うまくいくはずだった…
ジョシュア…もう一度、訊ねるが、本当に王妃と君の間には何もないんだな?」
「はい、本当です。」
「……一体、どういうことだろう?
王妃は、何を企んでいるのか…」
アルバートさんの静かな声に、皆、押し黙っていた。
当然、私にもなにも浮かばない。
と、いうよりも、今までの話がすでに衝撃的過ぎて、私はすっかり混乱していた。
「そういえば、君はいつ出て来たんだ?
ずっと軟禁させられていたのだろう?
王が君を解放したのか?」
「いや…脱出の手筈を整えてくれたのは、王妃だ。
婚礼の宴の後の混雑に紛れて外に出た。
船券や金も王妃が持たせてくれたんだ。」
「……ますますわからんな。
王妃は、なぜ君を助けてくれたんだろう?」
「それは俺にもわかりません。」
「おそらく、儀式には、君の『血』が必要だったのだろう。」
「やっぱりそうですか…」
アルバートさんは、ゆっくりと頷いた。
「古の魔法の力と、君の血により、異界からの女性が召喚されたのだ。
そして、その女性と君の間に子供を作り、魔法の力を復活させるというエドワード王の野望は、うまくいくはずだった…
ジョシュア…もう一度、訊ねるが、本当に王妃と君の間には何もないんだな?」
「はい、本当です。」
「……一体、どういうことだろう?
王妃は、何を企んでいるのか…」
アルバートさんの静かな声に、皆、押し黙っていた。
当然、私にもなにも浮かばない。
と、いうよりも、今までの話がすでに衝撃的過ぎて、私はすっかり混乱していた。
「そういえば、君はいつ出て来たんだ?
ずっと軟禁させられていたのだろう?
王が君を解放したのか?」
「いや…脱出の手筈を整えてくれたのは、王妃だ。
婚礼の宴の後の混雑に紛れて外に出た。
船券や金も王妃が持たせてくれたんだ。」
「……ますますわからんな。
王妃は、なぜ君を助けてくれたんだろう?」
「それは俺にもわかりません。」