クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
「ジョシュア…大切なことだから、今一度訊ねる。
王妃の子供は、本当に君の子供ではないのだな?」

「はい、キリーの神に誓って、俺の子ではありません。」

「では、誰の子だと思う?」

「それは、俺にもよくわからないのですが…
アンジェラは、使用人達ともけっこう仲が良く、特に医師のマクソンとはとても仲が良かったです。
ですが…それは、マクソンが一方的にアンジェラのことを好いていただけのように思えます。」

「その医師は、なにか特別な者なのか?」

「いえ、ただの医師です。」

「そうか……」

アンジェラという女は、なんらかの目的を持っていると思われる。
そんな、何の役にも立たないような者の子を宿すはずがない。
おそらく、その医師の子ではないと思われた。



「他には?他に思い当たる者はいないのか?」

「はい……アンジェラは、お腹の子は俺の子だと言いましたが、俺達の間には本当に何もないのです。
ですから、俺にも何がなんだかわからないんです。」

「エドワード王の子ではないでしょうか?」

「いや、それはないだろう。
エドワード王は、どうしても魔法の力を復活させたい。
だからこそ、ジョシュアと夫婦になるように申し付けたのだ。
エドワード王の子であるはずがない。」

「では、一体……」

どう考えてもわからない。
ジョシュアは嘘を吐いているようには思えないが、ジョシュアの子でないとしたら、一体誰の子供なのか…
私達は、壁にぶち当たってしまった。
< 193 / 352 >

この作品をシェア

pagetop