クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
「あ……」
ついに雨が降り出した。
まだ小雨だけど…
「急ごう…!」
私達は、小走りでオルリアン城に向かった。
少し走ったら、すぐにお城が見えて来た。
*
「良かった。たいして濡れずに済んだな。」
お城に入ると、ネイサンさんが先頭に立って歩き出した。
「こちらに、落ち着ける部屋があります。」
「君はこの城に来たことがあるのか?」
「はい、厨房らしき部屋と、そのそばの部屋しか知りませんが…」
ネイサンさんが向かったのは、ふたりで食事をしたあの部屋だった。
「お座り下さい。
今、何か食べるものを用意致します。」
「俺も手伝うよ。」
ジョシュアさんとネイサンさんは、近くの厨房に向かった。
「思ったよりもまだしっかりしてるな。」
「はい、この城の建造には相当な年月がかかっているそうですから。」
「以前、ここに来たのは何年前だっただろう?」
アルバートさんがオスカーさんと話している間、私はここでのことを思い出していた。
そうだよ…
私が最初に来たのは、ここ…
ここからおかしなことが始まったんだよ。
舞台の途中で…クローゼットの青い光に飛び込んで……
(青……そう…青い光だった……)
そのことが、私の心を激しく揺さぶった。
ついに雨が降り出した。
まだ小雨だけど…
「急ごう…!」
私達は、小走りでオルリアン城に向かった。
少し走ったら、すぐにお城が見えて来た。
*
「良かった。たいして濡れずに済んだな。」
お城に入ると、ネイサンさんが先頭に立って歩き出した。
「こちらに、落ち着ける部屋があります。」
「君はこの城に来たことがあるのか?」
「はい、厨房らしき部屋と、そのそばの部屋しか知りませんが…」
ネイサンさんが向かったのは、ふたりで食事をしたあの部屋だった。
「お座り下さい。
今、何か食べるものを用意致します。」
「俺も手伝うよ。」
ジョシュアさんとネイサンさんは、近くの厨房に向かった。
「思ったよりもまだしっかりしてるな。」
「はい、この城の建造には相当な年月がかかっているそうですから。」
「以前、ここに来たのは何年前だっただろう?」
アルバートさんがオスカーさんと話している間、私はここでのことを思い出していた。
そうだよ…
私が最初に来たのは、ここ…
ここからおかしなことが始まったんだよ。
舞台の途中で…クローゼットの青い光に飛び込んで……
(青……そう…青い光だった……)
そのことが、私の心を激しく揺さぶった。