クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
side ジョシュア
エドワード王が低い声で何か言ってる…
聞いたことのない言葉だ。



なにか…なにか、良くないことが起きている。
その不安に、俺の鼓動は早さを増した。



「あぁっ!」

急に突風が巻き起こり、俺は顔を伏せて膝を抱えた。
突風はすぐに止み、眩しかった光もおさまった。



「おぉ……」

エドワード王の声に、俺は反射的に目を開いた。



「あっ!」

俺の傍には女がいた。
女は長い金髪をかきあげながら、顔を上げた。



絶世の美女だ。
一体、誰なんだ?
っていうか、どこから来た!?



「成功だ!成功したのだ!」

エドワード王の、高笑いが部屋に響いた。
俺には何もわからず、ただ茫然と王の笑い声を聞いていた。



「そなた!異界から参ったのだな?」

「……異界?
ここはどこなのです?
私はなぜここに?」

「おぉ……
詳しいことは後でゆっくり話す。
まずは、ここを出るぞ。
早く、ジョシュアの手当てするのだ!」

「はっ!」

俺の腕に布がきつく巻き付けられ、供の者が俺に肩を貸してくれた。
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