クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国（パラダイス）～これってもしやシンデレラストーリー！？

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「それでは、どのように魔力が復活するかはまだよくわからないということか？」

「はい、左様です。
文献を調べましたが、生まれた子供に魔力が宿るとは書いてありますが、それ以上のことは何も…」

「そなたたちの推測ではどうなのだ？」

「はい、赤子のうちはまだ本人にもその力を発動することは出来ないと思われます。
出来たとしても、本人に制御は出来ないでしょう。
つまり、赤子が泣いた時に、その感情により突然炎が燃え上がったり、水がわきあがったりということはあるかもしれません。
しかし、あくまでもそれは本人の意志とは関係なく発動されるもの…
制御出来るようになるには、やはりそれなりの時が必要かと思います。
そうですね…読み書きの出来るようになった頃…早くともそのくらいでしょうか？
自在に使いこなせるようになるには、やはり成人してからでしょうか？」

「……そうか。」

正直言ってほっとした。
思ったよりも、魔法の復活には時間がかかるようだから。
もちろん、学者たちの言うことが必ずしも当たっているとは限らないが、それでも彼らは専門家だ。
推測が当たっている可能性は、きっと低くはない。