クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
しばらくの間、私達には何も出来ることはない。
状況を見守るしかないのだ。



「オスカー…ジョシュアから連絡はないのか?」

「はい、しばらく故郷で過ごすとのことでしたが、呼びに行かせましょうか?」

「……いや。
今はまだ良い。
彼の好きなようにさせてやろう。」

そう…たとえ、ジョシュアを再び問い詰め、彼が今までとは違うことを答えたとしても…
今はなにも出来ることはないのだ。
本当にその子が魔力を持っていると確認出来てからでなくては、行動には移せない。



こういうところが、私の甘い部分かもしれない。
エドワード王なら、たとえ無垢な赤ん坊でも、迷うことなく殺めることが出来るだろう。
ただ、疑いがあるというだけで…
その方が確かに確実だし、リスクを背負うこともない。
だが、私にはそういうことは出来ない。
たとえ、魔力を持つ子供だとわかっても、出来ることなら殺めたくはない。
けれど、最終的にはきっと私は自分の使命を果たすと思う。



(それが、私のすべきことだから。)


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