クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
side カンナ
*
「モルガーナに行かなくても良いのですか?
なんなら、私がひとりで行って来ましょうか?」
「いや、その必要はない。
モルガーナには間者がいる。
なにか新しい情報があれば、そのうち私の耳にも入るはずだ。
今はしばらく、状況を見守り待つことにしよう。」
ネイサンさんは、何か言いたげな顔をしてたけど、それ以上は何も言わなかった。
ある日の夜…みんなでお酒を飲んでいた時に、アルバートさんから、エドワード王に子供が生まれたことを聞かされた。
皆の顔が急に強張ったものに変わった。
もしかして、その子を殺しに行くの?って、私もすごく怖くなったけど、そんなことはしないと聞いてほっとした。
学者さんの話によると、その子がもしも魔力を持った子だとしても、魔力を使えるようになるのはまだ何年もかかるんだって。
それを確認するまでは、手出しはしないと聞いて、本当に安心した。
「当分はなにもないから、自由に過ごしてくれ。
あ…旅行にでも行って来たらどうだ?」
「いえ、私は兵士たちの訓練がありますから。」
「では、カンナ…どうだ?
一人旅というのも気楽なのではないか?」
「僕は、モルガーナのことは良く知りませんし、それに少々方向音痴でもあるので…」
「そうか……ならば、私と一緒に行こう。」
(え!?)
無茶言わないで。
いくら、男の格好をしてるとはいえ、私は女。
アルバートさんとの二人旅なんて、緊張し過ぎて死んじゃいますから!
「モルガーナに行かなくても良いのですか?
なんなら、私がひとりで行って来ましょうか?」
「いや、その必要はない。
モルガーナには間者がいる。
なにか新しい情報があれば、そのうち私の耳にも入るはずだ。
今はしばらく、状況を見守り待つことにしよう。」
ネイサンさんは、何か言いたげな顔をしてたけど、それ以上は何も言わなかった。
ある日の夜…みんなでお酒を飲んでいた時に、アルバートさんから、エドワード王に子供が生まれたことを聞かされた。
皆の顔が急に強張ったものに変わった。
もしかして、その子を殺しに行くの?って、私もすごく怖くなったけど、そんなことはしないと聞いてほっとした。
学者さんの話によると、その子がもしも魔力を持った子だとしても、魔力を使えるようになるのはまだ何年もかかるんだって。
それを確認するまでは、手出しはしないと聞いて、本当に安心した。
「当分はなにもないから、自由に過ごしてくれ。
あ…旅行にでも行って来たらどうだ?」
「いえ、私は兵士たちの訓練がありますから。」
「では、カンナ…どうだ?
一人旅というのも気楽なのではないか?」
「僕は、モルガーナのことは良く知りませんし、それに少々方向音痴でもあるので…」
「そうか……ならば、私と一緒に行こう。」
(え!?)
無茶言わないで。
いくら、男の格好をしてるとはいえ、私は女。
アルバートさんとの二人旅なんて、緊張し過ぎて死んじゃいますから!