クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
*
(えっ!?)
意外にも宿は、アルバートさんと同じ部屋だった。
これはかなり緊張する…!
「カンナ…明日も早いから、早めに寝ていた方が良いぞ。」
そう言いながら、アルバートさんは服を脱ぐ。
私は慌てて後ろを向いて…
「の、喉が渇いた。水飲もうっと。」
行動をわざわざ言葉にして、飲みたくもない水差しの水をグラスに注ぐ。
「しかし、久しぶりだ。
キリルに来たのは何年ぶりだろう…」
ベッドに横になったアルバートさんが、独り言を言う。
声の調子からして、キリルのことはけっこう気に入ってる感じ?
「以前は良く来られてたんですか?」
「え?あぁ…まぁな。
まだ幼い頃…だな。」
「そうなんですか。」
小さい頃のアルバートさん…きっと、可愛かっただろうな。
そんなことを想ったら、なぜだか子供の頃のケントの顔が思い浮かんだ。
小さい頃のあの子は、なんでも私に頼りっきりで…どこに行くにも手を繋いで行ってたね。
(ケント…どうしてるかな?
私がいなくなって、心配してるだろうな…)
「カンナ……どうかしたのか?」
「え?い、いえ。なんでもありません。」
私は素早くベッドの中に潜り込んだ。
「……服を着たまま寝るのか?」
「え?あ、はい。僕…けっこう寒がりなんで…」
「寒いのか?」
「えーっと…寒いって程ではないんですが、やっぱり脱ぐと寒いですね。」
「大丈夫なのか?熱でもあるんじゃないのか?」
「い、いえ、熱はありません。
じゃあ、おやすみなさい!」
私は、毛布を頭の上までひっぱって、沈黙した。
幸いなことに、アルバートさんもそれ以上は何も言わず、ランプの明かりを吹き消した。
(えっ!?)
意外にも宿は、アルバートさんと同じ部屋だった。
これはかなり緊張する…!
「カンナ…明日も早いから、早めに寝ていた方が良いぞ。」
そう言いながら、アルバートさんは服を脱ぐ。
私は慌てて後ろを向いて…
「の、喉が渇いた。水飲もうっと。」
行動をわざわざ言葉にして、飲みたくもない水差しの水をグラスに注ぐ。
「しかし、久しぶりだ。
キリルに来たのは何年ぶりだろう…」
ベッドに横になったアルバートさんが、独り言を言う。
声の調子からして、キリルのことはけっこう気に入ってる感じ?
「以前は良く来られてたんですか?」
「え?あぁ…まぁな。
まだ幼い頃…だな。」
「そうなんですか。」
小さい頃のアルバートさん…きっと、可愛かっただろうな。
そんなことを想ったら、なぜだか子供の頃のケントの顔が思い浮かんだ。
小さい頃のあの子は、なんでも私に頼りっきりで…どこに行くにも手を繋いで行ってたね。
(ケント…どうしてるかな?
私がいなくなって、心配してるだろうな…)
「カンナ……どうかしたのか?」
「え?い、いえ。なんでもありません。」
私は素早くベッドの中に潜り込んだ。
「……服を着たまま寝るのか?」
「え?あ、はい。僕…けっこう寒がりなんで…」
「寒いのか?」
「えーっと…寒いって程ではないんですが、やっぱり脱ぐと寒いですね。」
「大丈夫なのか?熱でもあるんじゃないのか?」
「い、いえ、熱はありません。
じゃあ、おやすみなさい!」
私は、毛布を頭の上までひっぱって、沈黙した。
幸いなことに、アルバートさんもそれ以上は何も言わず、ランプの明かりを吹き消した。