クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
*
「改めて訊ねるが、本当にそなたはカンナと婚姻するつもりなのだな?」
「はい、その通りです。」
舞踏会が終わり、私達は陛下の部屋に呼ばれた。
陛下も王妃様もかなり戸惑われているご様子。
そりゃあ、そうだよね。
私だって、めちゃめちゃ戸惑ってるからね。
「反対するわけではないのだが、少しだけそなたについて聞かせてくれ。
そなたの出身はどこだ?」
「え…そ、それは…」
「モルドのルーランだそうです。」
アルバートさんが、私の代わりに答えた。
私のことを、ネイサンさんの妹だと思ってるから、そう言ってるんだと思う。
「モルドの者か…平民か?」
「はい、しかし、両親はもう亡くなっておりますし、特別問題となるようなことは何もありません。」
「そうか……わかった。
では、早速、婚姻の儀の準備を始めよう。」
「はい、どうぞ、よろしくお願い致します。」
私はほとんど話すこともなく、ただ陛下とアルバートさんの会話を聞いているだけ。
何度もお会いしてるとはいえ、陛下を前にすると緊張してしまう。
そうでなくても、あまりに急な話に、私はまだ混乱してて…
あ、そういえば、私…アルバートさんには好きだなんて言われてないし、プロポーズもされてない。
だから、現実感がないのかも……
「改めて訊ねるが、本当にそなたはカンナと婚姻するつもりなのだな?」
「はい、その通りです。」
舞踏会が終わり、私達は陛下の部屋に呼ばれた。
陛下も王妃様もかなり戸惑われているご様子。
そりゃあ、そうだよね。
私だって、めちゃめちゃ戸惑ってるからね。
「反対するわけではないのだが、少しだけそなたについて聞かせてくれ。
そなたの出身はどこだ?」
「え…そ、それは…」
「モルドのルーランだそうです。」
アルバートさんが、私の代わりに答えた。
私のことを、ネイサンさんの妹だと思ってるから、そう言ってるんだと思う。
「モルドの者か…平民か?」
「はい、しかし、両親はもう亡くなっておりますし、特別問題となるようなことは何もありません。」
「そうか……わかった。
では、早速、婚姻の儀の準備を始めよう。」
「はい、どうぞ、よろしくお願い致します。」
私はほとんど話すこともなく、ただ陛下とアルバートさんの会話を聞いているだけ。
何度もお会いしてるとはいえ、陛下を前にすると緊張してしまう。
そうでなくても、あまりに急な話に、私はまだ混乱してて…
あ、そういえば、私…アルバートさんには好きだなんて言われてないし、プロポーズもされてない。
だから、現実感がないのかも……