クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
*
「カンナ…今後のことなんだが…」
アルバートさんとジョシュアさんが帰った後で、ネイサンさんがどこか言いにくそうに話し始めた。
「はい、なんですか?」
「私と兄弟という話はどうする?
そのままにしておくか?」
「あ……はい、そうですね。
私はその方が良いと思うのですが、ネイサンさんはどう思われますか?」
「今、どうしたものかと悩んでいる。」
「悩む?どうしてですか?」
ネイサンさんはすぐには答えなかった。
何かを考えるように、じっと一点をみつめて…
「……そうだな。
今のままで良いかもしれない。
あ…魔方陣に呼び出されたことは、絶対に言ってはいけないぞ。」
「はい、それはもちろん!」
「あのことは忘れるんだ。」
それは確かに考えたくないことだった。
考えると不安になるから。
でも、私とネイサンさんが黙っていれば、問題はないはず。
あの秘密は、私とネイサンさんしか知らないんだもの。
「カンナ…酷なことを言うようだが、多分、君はもう元の世界には戻れない。
だから、諦めるんだ。
諦めて、この世界で幸せになるんだ。……良いな?」
「……はい。」
それも、考えたくないことだった。
わかってる…理性ではもう諦めも付いてる。
でも…やっぱり時々は感情の方が勝って、どうしようもない気分になってしまうんだ。
(だけど……)
今日からは違う。
結婚をきっかけに、考えを改めよう。
きっと、家族だって、私の幸せを祈ってくれてるはず。
だから、戻れなくても、私、しあわせになるよ…この世界で…
「カンナ…今後のことなんだが…」
アルバートさんとジョシュアさんが帰った後で、ネイサンさんがどこか言いにくそうに話し始めた。
「はい、なんですか?」
「私と兄弟という話はどうする?
そのままにしておくか?」
「あ……はい、そうですね。
私はその方が良いと思うのですが、ネイサンさんはどう思われますか?」
「今、どうしたものかと悩んでいる。」
「悩む?どうしてですか?」
ネイサンさんはすぐには答えなかった。
何かを考えるように、じっと一点をみつめて…
「……そうだな。
今のままで良いかもしれない。
あ…魔方陣に呼び出されたことは、絶対に言ってはいけないぞ。」
「はい、それはもちろん!」
「あのことは忘れるんだ。」
それは確かに考えたくないことだった。
考えると不安になるから。
でも、私とネイサンさんが黙っていれば、問題はないはず。
あの秘密は、私とネイサンさんしか知らないんだもの。
「カンナ…酷なことを言うようだが、多分、君はもう元の世界には戻れない。
だから、諦めるんだ。
諦めて、この世界で幸せになるんだ。……良いな?」
「……はい。」
それも、考えたくないことだった。
わかってる…理性ではもう諦めも付いてる。
でも…やっぱり時々は感情の方が勝って、どうしようもない気分になってしまうんだ。
(だけど……)
今日からは違う。
結婚をきっかけに、考えを改めよう。
きっと、家族だって、私の幸せを祈ってくれてるはず。
だから、戻れなくても、私、しあわせになるよ…この世界で…