クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
ネイサンさんも怪訝な表情を浮かべてる。
でも、私は変なことは言ってないよ。
なのに、話が噛み合わないことに、私はますます不安を感じていた。



「あの……
ここには、モルドとファーリンド以外には…」

「そんなことも忘れたのか?
それ以外には、小さな島しかない。」

「あ……」



そう言われるんじゃないかと思ってた。
根拠はないけど、私の勘みたいなもの。



ネイサンさんと会って、いろんなことを話してるうちに、どうもおかしいって思ったんだ。
なにがどうおかしいのかはよくわからないけど…



「ネイサンさん…これからどうなさるんですか?」

私は一番気になっていたことを口にした。



「それは、今、考えているところだ。
私はファーリンドのこともあまり知らないし、無一文だ。
だが、記憶をなくした君を一人にしてはおけない。」



うわぁ…ネイサンさんってすごく良い人だ。
私とはただ知り合ったってだけで、面倒をみる義務もないし、ただ迷惑なだけなのに、『一人にしてはおけない』だなんて…
感動で涙が出そうだよ。
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