クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
*
アルバートさんたちは夕方に帰って来たけど、ネイサンさんが帰って来たのは、夜が更けてからのことだった。
しかも、なんだか難しい顔をしている。
きっと、なにか困ったことでもあったんだろうね。
「アルバート様…実は……」
「わかっている。例の人物がすでにみつかったというのだろう?」
「は、はい、どうしてそれを?」
「こちらに仕込んだ間者から聞いた。
他にどんな情報を聞いた?」
「はい、例の人物は女性と共に城を出たそうです。
王がふたりに別荘を与え、ふたりはそこで暮らしているということでした。」
アルバートさんは、深く頷いた。
「間者から聞いたのと同じ内容だ。
まず、間違いないだろう。
それで、その別荘はどこにあるかわかるか?」
「はい、だいたいの場所は…」
「では、明日…早速、向かおう。
カンナ…その間、君はここで待っていてくれ。」
「え?……僕は、一緒に行けないんですか?」
アルバートさんの眼差しは、妙に厳しかった。
「数日の辛抱だ。
君を放って行ったりはしない。
心配せずに待っていてほしい。」
「……わかりました。」
本当はみんなと一緒に行きたい。
一人で待つのは心細い。
でも、アルバートさんはきっと着いて行って良いとは言ってくれないだろう。
そのことは、よくわかってるから、私はしつこく言うことは出来なかった。
アルバートさんたちは夕方に帰って来たけど、ネイサンさんが帰って来たのは、夜が更けてからのことだった。
しかも、なんだか難しい顔をしている。
きっと、なにか困ったことでもあったんだろうね。
「アルバート様…実は……」
「わかっている。例の人物がすでにみつかったというのだろう?」
「は、はい、どうしてそれを?」
「こちらに仕込んだ間者から聞いた。
他にどんな情報を聞いた?」
「はい、例の人物は女性と共に城を出たそうです。
王がふたりに別荘を与え、ふたりはそこで暮らしているということでした。」
アルバートさんは、深く頷いた。
「間者から聞いたのと同じ内容だ。
まず、間違いないだろう。
それで、その別荘はどこにあるかわかるか?」
「はい、だいたいの場所は…」
「では、明日…早速、向かおう。
カンナ…その間、君はここで待っていてくれ。」
「え?……僕は、一緒に行けないんですか?」
アルバートさんの眼差しは、妙に厳しかった。
「数日の辛抱だ。
君を放って行ったりはしない。
心配せずに待っていてほしい。」
「……わかりました。」
本当はみんなと一緒に行きたい。
一人で待つのは心細い。
でも、アルバートさんはきっと着いて行って良いとは言ってくれないだろう。
そのことは、よくわかってるから、私はしつこく言うことは出来なかった。