私の上司は、イケメン住職様!?~9/19に大幅修正済み~
課長は、私の所まで行くと
そのまま私の背中から抱き締めてきた。
えっ……?
突然抱き締めてきたので驚いてしまった。
「ごめん。こうなるって予測が出来たのに
どうしても会わせたい人が居て」
会わせたい……人?
私は、不思議に思いながら課長の方を振り向いた。
すると切なそうな表情する課長。
その表情を見た時…心臓がトクッと高鳴った。
「おいで。会わせてあげるから」
課長は、私の手を引いた。そして歩き出した。
連れて行かれたのは、山のさらに
奥にある小さな古い一軒家だった。
ここは……?
知らなかった。
こんな場所に小さな家があったなんて
課長は、私と手を繋ぎながらその家まで行くと
ドアをノックした。
「お祖母様。俺、龍心です」
お祖母様!?
こんな場所に人が住んで居るの?
すると中からお婆さんらしき人の声がした。
「おぉ、龍心か。
もうそろそろ来ると思っていたよ。お入り」
課長は、何も言わずにドアを開けて
中に入った。私も恐る恐る入ると
外は、古いが中は、綺麗になっていた。
そして、そこにお婆さんの姿が居た。
「よく来たね。待っていたよ。
龍心、そして…長谷部まどかさん」
えっ?
何で私の名前を……!?
「フフッ…私に隠し事は無用だよ」
そう言い不気味に笑うお婆さん。
何だがゾクッと背筋が凍る感覚がした。
怖いと思った。