私の上司は、イケメン住職様!?~9/19に大幅修正済み~
優しい口調で言ってくれる課長に
胸がギュッと締め付けられそうだった。
課長……。
「せっかくだから甘い物も食べたくないか?」
課長は、メニューを見せながら
ニコッと微笑んでくれた。
気遣ってくれる姿に何だかホッとする。
そして甘いデザートを追加注文した。
食べながら色々と話して楽しむ。
会話して改めて思ったけど課長は、聞き上手だ。
内容も具体的に言わなくても
すぐに理解してくれた。
何より黙って私の話を聞いてくれるし
必要ならアドバイスもくれる。だが
逆に何処まで見えているのか気になるようになった。
「課長ってその……何でも
お見通しではないですか?」
「うん?まぁそうだね」
「それって何処まで見えているのですか?
私のこととか……」
尋ねるには、勇気がいたけど
どうしても気になった。
すると課長は、クスッと笑みをこぼした。
「何処までかは、秘密。
まどか。世の中には、知らない方がいい事もある。
逆に知った方がいいのもあるけどね」
「えっ?中途半端で
何か答えになっていないと思います」
「そうだね。でも君は、俺の事より
もっと自分の大切な事に気付くべきだ。
話しは、それからだよ」
課長にそう言われたが意味が分からなかった。
えっ?課長よりももっと大切なこと……?
それってどういう事なの?
意味が分からないのなら
アドバイスにならないと思う。
そう思っていたら課長は、真っ直ぐと
私を見つめてきた。