ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

「こ、これは……」

　ルディとエリナ、ミメットは、同じテーブルを囲んでいた。
　３人の目の前には、パンが盛られた籠と、豚肉の生姜焼きに千切りキャベツと櫛形のトマトを添えたもの、そして具沢山の豚汁が並べられている。

「今日は、お醤油とお味噌を使った料理なんです。スカイヴェン国ではあまり一般的じゃない味だから、ミメット姉さんとルディさんに食べてもらって、お客さんに受け入れてもらえるかどうかを判断したいんですけど」

「エリナ、あんたって本当にしっかりした子猫だねえ」

「それだけ、苦労して生きてきたということなのだな」

「……そうなんだね……」

「ちょっと待ってくださいね」

　エリナは、しんみりした雰囲気を吹き飛ばそうとした。

「まずは、熱いうちに料理の味見をお願いします！」

「お、おう」

「じゃあ、エリナ風の味を食べてみようよ」

　いつものように「ありがたき糧(かて)を」と食前の挨拶をしてから、３人は昼食を食べた。