ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

「やっぱりほかほかごはんが欲しくなっちゃうな。あ、豚汁の味はどうかな？」

　エリナは、スープ碗に手を伸ばした。

「……うん、やっぱりいい感じに出汁が効いてる」

　野菜たっぷりの豚汁には、もちろん味噌が使われている。エリナにはお馴染みの美味しさなのだが、スカイヴェン国の人の口にはこの発酵調味料が合うのだろうか？

「見た目が不思議なスープだな」

「茶色い豆からできた『味噌』で味付けしてあるんだって」

　ミメットが恐る恐る口をつけて、汁を飲む。

「うわ、美味い！　じゃなくて美味しい！」

　男の子のように叫んでしまったミメットが、慌てて言い直した。

「なんだろう、すごく身体があったまって優しい気持ちになる味だよ」

　ルディも、くんくん匂いを嗅いでから豚汁を飲んだ。

「……これはまた……」

　言葉を途中で切ると、ルディは熱い豚汁を夢中で食べた。

「ルディさん、火傷しないでくださいね」

　心配になったエリナが思わず声をかけるほど、ルディは豚汁が気に入ったようだ。