ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
そうして、料理人となったエリナは仕事にも慣れて、順調に日々を過ごしていた。
エリナは幼女の姿で転移してしまったので、しっかりしているようだが7歳だと思われている。そのため、まだひとりで町を歩かせてもらえない。
ミメットもルディも「こんなに可愛い子猫ちゃんがいたら、うっかり自分のうちに連れて帰りたくなっちゃうよ! 危ないから出歩いちゃダメだよ」「お前はまだ小さすぎる。さあ、来い」と言って、下手をすると抱き上げられてしまい、本当に歩かせてもくれないのである。
しかし、中身が19歳で、他人に頼りきることに不安を感じるエリナは、このままでは駄目だと思い、近いうちになんとか『初めてのお使い』をさせてもらって少しでも自立を進めていきたいと考えていた。
「ミメット姉さん、店のおもての掃き掃除をしてきますね」
「そんなことはあたしがやるよ。エリナはここに座ってお菓子でも食べておいで」
エリナはお菓子の誘惑をググッとこらえて言った。
「姉さんは、料理の仕込みの方をお願いします。この辺りの人たちとはみんな知り合いになったし、お店の前からは動きませんから。ね?」
「……本当に、出歩いたりしないでね」
「はい」
こうして、良い子のお返事をしたエリナは、箒とちり取りを持って店の前を掃除した。白い猫耳をぴこぴこ動かしながら、ご機嫌になってにゃんにゃんと鼻唄を歌う子猫のお掃除姿は、見たものの心を和ませた。
エリナは幼女の姿で転移してしまったので、しっかりしているようだが7歳だと思われている。そのため、まだひとりで町を歩かせてもらえない。
ミメットもルディも「こんなに可愛い子猫ちゃんがいたら、うっかり自分のうちに連れて帰りたくなっちゃうよ! 危ないから出歩いちゃダメだよ」「お前はまだ小さすぎる。さあ、来い」と言って、下手をすると抱き上げられてしまい、本当に歩かせてもくれないのである。
しかし、中身が19歳で、他人に頼りきることに不安を感じるエリナは、このままでは駄目だと思い、近いうちになんとか『初めてのお使い』をさせてもらって少しでも自立を進めていきたいと考えていた。
「ミメット姉さん、店のおもての掃き掃除をしてきますね」
「そんなことはあたしがやるよ。エリナはここに座ってお菓子でも食べておいで」
エリナはお菓子の誘惑をググッとこらえて言った。
「姉さんは、料理の仕込みの方をお願いします。この辺りの人たちとはみんな知り合いになったし、お店の前からは動きませんから。ね?」
「……本当に、出歩いたりしないでね」
「はい」
こうして、良い子のお返事をしたエリナは、箒とちり取りを持って店の前を掃除した。白い猫耳をぴこぴこ動かしながら、ご機嫌になってにゃんにゃんと鼻唄を歌う子猫のお掃除姿は、見たものの心を和ませた。