ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「失礼いたしました」
エリナは箒を置くと、両手をきちんと前で揃えて丁寧にお辞儀をした。
「わたしの名前はエリナと申します。寄る辺なく困っていたところを、親切なルディさんに保護していただき、おかげさまでつつがなく王都で生活させていただいております」
「ほ、ほう」
「ありがたいことに若輩の身にも関わらずこの通り、仕事にもつかせていただきました。まだ完全に独立するのは心許ないのですが、なるべく早くルディさんの元から……」
「いやいやいやいや、お待ちなされ、小さなお嬢さん」
ギルおじいちゃんこと、ルディの祖父であるギルバートは、両手と尻尾を激しく振りながら言った。
「なるほど、話に聞いた通りのしっかりしたお嬢さんだが、そのように慌てずとも良い」
「え?」
エリナはこてんと首を傾げた。
「いやだから、独立などということは、まだ、全然、まったく、考えなくて良い。お嬢さんのような幼い子猫がひとりで暮らすのはいろいろと問題なので、今のようにルディにしっかりと守られていてくれた方が良いのじゃ」
「……皆さんにはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません」
「全然迷惑などではないから、頭をあげておくれ! なんだか子猫をいじめる大罪人になった気になってしまうでな」
道ゆく人の視線を感じ、ギルバートはおろおろして言った。
エリナは箒を置くと、両手をきちんと前で揃えて丁寧にお辞儀をした。
「わたしの名前はエリナと申します。寄る辺なく困っていたところを、親切なルディさんに保護していただき、おかげさまでつつがなく王都で生活させていただいております」
「ほ、ほう」
「ありがたいことに若輩の身にも関わらずこの通り、仕事にもつかせていただきました。まだ完全に独立するのは心許ないのですが、なるべく早くルディさんの元から……」
「いやいやいやいや、お待ちなされ、小さなお嬢さん」
ギルおじいちゃんこと、ルディの祖父であるギルバートは、両手と尻尾を激しく振りながら言った。
「なるほど、話に聞いた通りのしっかりしたお嬢さんだが、そのように慌てずとも良い」
「え?」
エリナはこてんと首を傾げた。
「いやだから、独立などということは、まだ、全然、まったく、考えなくて良い。お嬢さんのような幼い子猫がひとりで暮らすのはいろいろと問題なので、今のようにルディにしっかりと守られていてくれた方が良いのじゃ」
「……皆さんにはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません」
「全然迷惑などではないから、頭をあげておくれ! なんだか子猫をいじめる大罪人になった気になってしまうでな」
道ゆく人の視線を感じ、ギルバートはおろおろして言った。