ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「ミメット姉さん、あのね!」
いつもは幼い外見にそぐわないくらいに落ち着いたエリナが、箒を片手に店に飛び込んできたので、仕込みをしていたミメットは驚いた。
「エリナ、なんかあったのかい? その袋は?」
エリナの手には、ギルバートにもらった焼き菓子の袋がしっかりと握られていた。
「これは、親切なおじいちゃんがくれたお菓子です」
「……まさか、人攫いに遭いそうになったのかい⁉︎」
「違います、違いま、わあっ、姉さん落ち着いて!」
ミメットがどこからか取り出した剣を片手に外に飛び出そうとしたので、エリナは慌てて止めた。
「人攫いじゃなくて、ルディのおじいちゃんが来てくれたんです」
「おじいちゃんって……警備隊長の、おじいちゃん?」
振り返ったミメットは、口をぽかんと開けた。
「隊長のって……まさか」
「ギルおじいちゃんって言ってました。わたしの顔を見に来たって言って、このお菓子をお土産にくれたんですよ」
エリナが袋を開けてミメットに見せた。その匂いをくんくんと嗅いだミメットは、額に手を当てて「うわ、最上級のバターの匂いがするよ……こんな高級なお菓子を持ってくるとは、本物だね、こりゃあまいったな」と呟いた。
「それでですね、姉さん」
エリナの話を聞いたミメットは、今度は椅子に座り込んで「うわあ、そうなんだ、ギルバートさまが明日のお昼に、この『青弓亭』に来ちゃうんだね、あは、あははは」と力なく笑ったのであった。
いつもは幼い外見にそぐわないくらいに落ち着いたエリナが、箒を片手に店に飛び込んできたので、仕込みをしていたミメットは驚いた。
「エリナ、なんかあったのかい? その袋は?」
エリナの手には、ギルバートにもらった焼き菓子の袋がしっかりと握られていた。
「これは、親切なおじいちゃんがくれたお菓子です」
「……まさか、人攫いに遭いそうになったのかい⁉︎」
「違います、違いま、わあっ、姉さん落ち着いて!」
ミメットがどこからか取り出した剣を片手に外に飛び出そうとしたので、エリナは慌てて止めた。
「人攫いじゃなくて、ルディのおじいちゃんが来てくれたんです」
「おじいちゃんって……警備隊長の、おじいちゃん?」
振り返ったミメットは、口をぽかんと開けた。
「隊長のって……まさか」
「ギルおじいちゃんって言ってました。わたしの顔を見に来たって言って、このお菓子をお土産にくれたんですよ」
エリナが袋を開けてミメットに見せた。その匂いをくんくんと嗅いだミメットは、額に手を当てて「うわ、最上級のバターの匂いがするよ……こんな高級なお菓子を持ってくるとは、本物だね、こりゃあまいったな」と呟いた。
「それでですね、姉さん」
エリナの話を聞いたミメットは、今度は椅子に座り込んで「うわあ、そうなんだ、ギルバートさまが明日のお昼に、この『青弓亭』に来ちゃうんだね、あは、あははは」と力なく笑ったのであった。