ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

「ま、そんなわけで、切るのは得意なんだけどね。焼く方がどうにもコツがわからなくてさ。でも、エリナが丁寧に教えてくれたから、あたしにもまともに料理ができるようになったんだよ。ありがとうね」

　食堂の看板娘にしては荒っぽい口をきくミメットは、元々は腕っ節の強い冒険者だったのだ。そして、その才能の現れなのか、塊肉をミンチに変えるのは彼女にとっては朝飯前だったのだ。

「知らなかったです、姉さんかっこいい！」

　エリナが感動して言うと、キラキラした子猫の目で見つめられたミメットは赤くなった。

「あははは、ありがとう。エリナの身の安全はこのミメット姉さんが守るからね、安心しておきな！　で、この細かくなった肉はどうしたらいいんだい？」

「あ、そうでした」

　エリナは大きなボウルに牛挽肉を入れてもらいながら言った。

「それでは、ハンバーグの作り方を教えることにします。姉さんの腕があるなら、ハンバーグも食堂で出せそうな気がしますから」