ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

「それでは、玉ねぎのみじん切りもお願いしていいですか？」

「任せときな！」

　威勢の良い返事をすると、ミメットは素晴らしい包丁さばきで大きな玉ねぎをみじん切りにしてみせた。

「さて、その『ハンバーグ』とやらはどうやって作るんだい？　こんなに細かくした肉を使う料理なんて、あんまり聞かないけど」

「そうですか。ハンバーグの主な材料は、挽肉、玉ねぎを炒めたもの、卵、そして牛乳につけてふやかしたパン粉です」

「カツレツに使うあれだね」

　ミメットが出したパン粉に、エリナはしっとりとするくらいに牛乳を注いだ。

「パン粉がふやけて馴染むのを待ちながら、玉ねぎを飴色に炒めていきます」

　フライパンに油を熱して、エリナは大量の玉ねぎをミメットに投入してもらった。

「しっかりと炒めて、玉ねぎの甘みを出します。そうすると、カサがかなり減りますよ」

「あたしにやらせて」

「はい、お願いします」

　ミメットは根気よく玉ねぎを炒め、やがてフライパンにはこんがりと香ばしい炒め玉ねぎが出来上がった。