ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 エリナは出来上がった飴色玉ねぎを皿にあけて、粗熱(あらねつ)を取った。

「これらの材料と、調味料を肉に混ぜていきます。塩、胡椒、肉の臭みを消すナツメグ、そして香り付けの隠し味にすり下ろしたニンニクを加えます。今回は牛肉ですが、豚肉を混ぜても美味しくできますよ」

 ミメットが肉をしっかりとこねている間に、エリナはソース作りにとりかかった。

「今回は牛肉の旨味を生かすために、シンプルな玉ねぎとキノコの醤油ソースにしますね」

 エリナは薄切りの玉ねぎとキノコを数種類、フライパンに入れて炒めると、醤油と砂糖少々で味を整え、ハンバーグソースを作った。

「ずいぶんと美味そうな匂いのするソースだな」

 ルディが、出来上がったソースの匂いをかいで言った。エリナは(待ちきれないんだな)とおかしくなった。

「はい。お醤油ベースなので、白いごはんによく合うんですよ」

「白いごはんか! それは楽しみだな」

 激しく尻尾を振りながらルディが言うと、ミメットも「そうだね。エリナのおかげで、あたしもすっかりごはん好きになっちゃったよ」と嬉しそうな顔をした。
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