ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

「で、この子が噂の子猫ちゃんですね」

「そうじゃ、可愛いじゃろう。さあエリナよ、今日も美味しい菓子を見繕ってきたぞ。たんと食べて大きくなるが良い」

　ギルバートは、フランが持っていた袋を取り上げると、口を開けてエリナに見せた。袋の中を覗き込んだエリナは「うわあ、すごい！」と歓声をあげた。

「おやつがこんなにいっぱいある！　ギルおじいちゃん、ありがとうございます」

「おお、エリナはきちんとお礼が言える良い子じゃのう、よしよし」

　お礼を言っただけで猫可愛がりされるので、幼女は得である。

「じゃあさっそく一緒に……じゃなくて、お昼ごはんにしなくちゃ！」

　耳をピンとさせたエリナは「みんなで一緒にお昼ごはんをいただきましょうね。一緒に食べると美味しいから」と、ギルバートとフラン、そしてルディをテーブルに案内した。

「今、焼きたてのハンバーグをお出ししますから、少し待っててください」

「『ハンバーグ』とな？　はて、聞いたことのない料理じゃな」

　首をひねるギルバートに、ルディは「エリナは俺たちが知らないような新しくてとびきり美味い料理を作るんだ。俺も『ハンバーグ』を食べるのは初めてだから、楽しみにしている」と言いながら、期待に尻尾を振った。