ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

　さて、キッチンに戻ったミメットは気を取り直して、エリナの指導の元でハンバーグを焼いた。もちろん、フライパンに油を敷くのを忘れない。

「この料理は挽き肉を使うので、中まで完全に火を通さなくてはお腹を壊す恐れがあるんです。なので、火はやや弱めでしっかりと焼きます。まずは、こうして表面に焼き目をつけたら」

「うん、焼き目をつけたら」

　フライパンを２つ並べて、エリナは３つ、ミメットはふたつを担当して焼く。

「ひっくり返して火を弱め、蓋をして蒸し焼きにします」

「なるほど。こうだね」

　こんがりと焼き目のついた側を上にすると、ふたりは蓋をした。

「焼き目をつけることで旨味が逃げなくなるし、蒸し焼きにすることで肉汁を閉じ込めてふんわりと焼けるんですよ」

　エリナの説明を聞き、ミメットがうなずく。

「この火加減を覚えておくよ」

「はい。強過ぎると焦げてしまい、弱過ぎるとハンバーグがカチカチになってしまうので、火加減が重要です」