ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「そろそろいいかな? 姉さん、焼けたかどうかは、ハンバーグの真ん中に串を刺して確かめるんです」
「串を?」
首を傾げるミメットの目の前でエリナはフライパンの蓋を取ると、金属でできた串をハンバーグの中央に刺して抜いた。
「ほら、透明な肉汁が出たでしょう? 生だと赤い汁が出てくるんです」
「ああ、なるほどね! これなら『ハンバーグ』を切らなくても火が通ったかどうかわかるから、ちょうど良い焼け具合で火を止めることができるんだね」
ミメットは、自分が焼いているふたつのハンバーグに串を刺して「焼けてる。うん、こっちもだ」と肉汁の色を確認して火を止めた。今までは、しっかり火を通そうとして炭を製作してしまっていたミメットだったが、エリナに料理を教わって、着実に力をつけてきた。
エリナとミメットは焼きあがったハンバーグを皿に盛りつけると、千切りキャベツと櫛形切りのトマトを添えた。
そして、エリナが醤油味のキノコソースをハンバーグにかけ、ミメットは手早くご飯とスープをよそった。
「ルディさん、出来上がりました」
「ああ」
声をかけられると狼の隊長がいそいそとカウンターに来て、出来上がった料理をテーブルに運んだ。
「おや、カルディフェンが給仕してくれるのじゃな」
「まあな。慣れているから任せてくれ、フランも座ったままでいい」
「兄上、恐縮です」
それを見たミメットは「よく考えてみたら、うちではさんざん『カルディフェン殿下』のルディ隊長をこきつかってるんだよね。ギルバートさまとフランセス殿下が、お昼ごはんを食べに来たくらいで動揺することもないか」と、悟りを開いたような表情で遠くを見た。
「串を?」
首を傾げるミメットの目の前でエリナはフライパンの蓋を取ると、金属でできた串をハンバーグの中央に刺して抜いた。
「ほら、透明な肉汁が出たでしょう? 生だと赤い汁が出てくるんです」
「ああ、なるほどね! これなら『ハンバーグ』を切らなくても火が通ったかどうかわかるから、ちょうど良い焼け具合で火を止めることができるんだね」
ミメットは、自分が焼いているふたつのハンバーグに串を刺して「焼けてる。うん、こっちもだ」と肉汁の色を確認して火を止めた。今までは、しっかり火を通そうとして炭を製作してしまっていたミメットだったが、エリナに料理を教わって、着実に力をつけてきた。
エリナとミメットは焼きあがったハンバーグを皿に盛りつけると、千切りキャベツと櫛形切りのトマトを添えた。
そして、エリナが醤油味のキノコソースをハンバーグにかけ、ミメットは手早くご飯とスープをよそった。
「ルディさん、出来上がりました」
「ああ」
声をかけられると狼の隊長がいそいそとカウンターに来て、出来上がった料理をテーブルに運んだ。
「おや、カルディフェンが給仕してくれるのじゃな」
「まあな。慣れているから任せてくれ、フランも座ったままでいい」
「兄上、恐縮です」
それを見たミメットは「よく考えてみたら、うちではさんざん『カルディフェン殿下』のルディ隊長をこきつかってるんだよね。ギルバートさまとフランセス殿下が、お昼ごはんを食べに来たくらいで動揺することもないか」と、悟りを開いたような表情で遠くを見た。