ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「あのカルディフェンが、そこまで心を開いているとは。その子猫は何者でしょうか」
「おお、エリナか。あれは実に良い子猫じゃな。うむ、たいそう可愛らしく、それはもう愛らしい……小さな小さな子猫じゃ……そして、大変年寄りに優しい子でなあ……」
そう答えるギルバートの顔がだらしなく笑み崩れたので、国王は驚いた。
「父上! 顔が……」
(メロメロになっている! なんと、あの、父上が? 鋼鉄のギルバート王が?)
厳しく強い前国王が気のいい好々爺にジョブチェンジしてしまった姿に、国王は戸惑いを隠せない。
そして、そんな彼にフランセスが追い討ちをかける。
「いいですよねえ、エリナは。今度会う時にはもう少し僕に懐いてくれるかな? フランお兄ちゃんの……お膝に乗ってくれないかな……あのふわふわした白いお耳で、こう、膝の上に……
「『フランお兄ちゃん』だと? フ、フランセス、お前もか!」
国王は動揺して叫んだ。
(まさか、このふたりがあっさり誑かされるとは……さてはそやつは只者ではないな。子猫のふりをした、妖やも知れぬ……ぬう、これは手強そうだ……)
ほんわかしているふたりを見ながら、国王は眉をひそめた。
「おお、エリナか。あれは実に良い子猫じゃな。うむ、たいそう可愛らしく、それはもう愛らしい……小さな小さな子猫じゃ……そして、大変年寄りに優しい子でなあ……」
そう答えるギルバートの顔がだらしなく笑み崩れたので、国王は驚いた。
「父上! 顔が……」
(メロメロになっている! なんと、あの、父上が? 鋼鉄のギルバート王が?)
厳しく強い前国王が気のいい好々爺にジョブチェンジしてしまった姿に、国王は戸惑いを隠せない。
そして、そんな彼にフランセスが追い討ちをかける。
「いいですよねえ、エリナは。今度会う時にはもう少し僕に懐いてくれるかな? フランお兄ちゃんの……お膝に乗ってくれないかな……あのふわふわした白いお耳で、こう、膝の上に……
「『フランお兄ちゃん』だと? フ、フランセス、お前もか!」
国王は動揺して叫んだ。
(まさか、このふたりがあっさり誑かされるとは……さてはそやつは只者ではないな。子猫のふりをした、妖やも知れぬ……ぬう、これは手強そうだ……)
ほんわかしているふたりを見ながら、国王は眉をひそめた。