ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「これ以上手を広げると、遅くまで店をやっていなければならないし、人手も増やさなきゃいけなくなってくるからね。そう大きな店でもないし、今の売り上げを維持していきたいんだよ」
元々、兄のギギリクが戻ってくるまでのつなぎ営業だったのだ。
「そうですね。しばらくはふたつの定食を回して、たまにハンバーグ定食を出すようにしましょう」
ハンバーグ定食は手間がかかるので、価格を高く設定して数も減らしているのだが、それが余計に人気らしくて、開店前に完売してしまうのだ。エリナが作った木の整理券がここでも役に立っている。
「このエプロンで、王家の御用達の店になっちゃったしね。おかげで変な客が来ないのはありがたいけど……」
「明らかにお忍びの貴族さんが、ちらほら来ますよね」
「うん」
そうなのだ。まあ、黒豹のヴォラットも狐のサファンも、らしくないが熊のアルデルンも一応貴族なのだが、位の高い貴族たちもスカイヴェン国王のお墨付きの定食を食べようと、ハンバーグ定食を狙ってやってくるのだ。
ちなみに、宰相であるヴォラットの父も、ハンバーグ定食の情報を息子から聞き出して、ちゃっかり初日に食べに来ていたのだ。丸くて黒い豹の耳ですぐわかったミメットは、にっこり笑って「いつも息子さんにお世話になってます!」と元気に挨拶をしていた。
元々、兄のギギリクが戻ってくるまでのつなぎ営業だったのだ。
「そうですね。しばらくはふたつの定食を回して、たまにハンバーグ定食を出すようにしましょう」
ハンバーグ定食は手間がかかるので、価格を高く設定して数も減らしているのだが、それが余計に人気らしくて、開店前に完売してしまうのだ。エリナが作った木の整理券がここでも役に立っている。
「このエプロンで、王家の御用達の店になっちゃったしね。おかげで変な客が来ないのはありがたいけど……」
「明らかにお忍びの貴族さんが、ちらほら来ますよね」
「うん」
そうなのだ。まあ、黒豹のヴォラットも狐のサファンも、らしくないが熊のアルデルンも一応貴族なのだが、位の高い貴族たちもスカイヴェン国王のお墨付きの定食を食べようと、ハンバーグ定食を狙ってやってくるのだ。
ちなみに、宰相であるヴォラットの父も、ハンバーグ定食の情報を息子から聞き出して、ちゃっかり初日に食べに来ていたのだ。丸くて黒い豹の耳ですぐわかったミメットは、にっこり笑って「いつも息子さんにお世話になってます!」と元気に挨拶をしていた。