ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「ところで、その小さなお嬢さんは……」
固まっていたエリナは、ギギリクの視線を受けて椅子から飛び降りた。
「こんばんは。『青弓亭』でお世話になってます、エリナといいます」
「この子は俺が後見している子猫だ。こう見えても、凄腕の料理人だぞ」
ルディの言葉を聞いたエリナが両手をパタパタ振って「いえ、そんなっ」と慌てていると、ギギリクはにかっと笑って言った。
「ほほう、これはお見それした。俺は山猫のギギリクだ。ミメットの兄でこの店の料理人をしている……というか、していた?かな? よろしくな」
「はい、よろしくお願いします」
エリナはひょこっとお辞儀をしながら、心中は穏やかではなかった。
(まさか、こんなに早くギギリクさんが帰ってくるなんて)
『青弓亭』の本来の料理人が戻ってきたので、エリナの立場は微妙なものとなる。
(店長がいるなら、わたしはもう用済みになっちゃうのかな……)
この世界での働き場所を見つけ、仕事の方も軌道に乗ってきたところなのに、いったいこれからどうなるのだろうと、エリナの胸の中で心配の塊がずしりと重い石となった。
固まっていたエリナは、ギギリクの視線を受けて椅子から飛び降りた。
「こんばんは。『青弓亭』でお世話になってます、エリナといいます」
「この子は俺が後見している子猫だ。こう見えても、凄腕の料理人だぞ」
ルディの言葉を聞いたエリナが両手をパタパタ振って「いえ、そんなっ」と慌てていると、ギギリクはにかっと笑って言った。
「ほほう、これはお見それした。俺は山猫のギギリクだ。ミメットの兄でこの店の料理人をしている……というか、していた?かな? よろしくな」
「はい、よろしくお願いします」
エリナはひょこっとお辞儀をしながら、心中は穏やかではなかった。
(まさか、こんなに早くギギリクさんが帰ってくるなんて)
『青弓亭』の本来の料理人が戻ってきたので、エリナの立場は微妙なものとなる。
(店長がいるなら、わたしはもう用済みになっちゃうのかな……)
この世界での働き場所を見つけ、仕事の方も軌道に乗ってきたところなのに、いったいこれからどうなるのだろうと、エリナの胸の中で心配の塊がずしりと重い石となった。