ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「エリナ、心配しなくていいよ」
ミメットが、元気のなくなった子猫の頭を撫でながら言った。
「『食材探究の旅』に勝手に出て行って、ろくに連絡も寄越さない兄さんが帰ってきても、この『青弓亭』を任せるつもりはないからさ。明日も通常営業でいくよ」
「でも……」
エリナは不安そうにミメットを見た。
「兄さん、この店を今預かってるのはこのあたしだ。悪いけど、ちゃんと話し合うまでは、このままあたしに任せてもらうよ。いいね?」
「ミメット……」
「今の『青弓亭』では、エリナとあたしが料理を作っていて、それを求めるお客がちゃんとついているんだ。兄さんの料理を待つ人もいるだろうけど、まずはこっちを優先させてもらうからね」
「お前は……」
ギギリクは立派な尻尾をぶんぶんさせると「ちょっと見ないうちに、ずいぶん立派になりやがって! 兄ちゃんは、兄ちゃんは、嬉しいよおおおーっ」と感激の面持ちでミメットに抱きつこうとして……くるっと投げられた。
「……なあミメット、久しぶりに会った兄ちゃんに、これは酷くないか?」
「酷くないね」
兄をお尻に引いたキジトラ猫は、腕組みをしながら鼻息をふんと言わせた。
ミメットが、元気のなくなった子猫の頭を撫でながら言った。
「『食材探究の旅』に勝手に出て行って、ろくに連絡も寄越さない兄さんが帰ってきても、この『青弓亭』を任せるつもりはないからさ。明日も通常営業でいくよ」
「でも……」
エリナは不安そうにミメットを見た。
「兄さん、この店を今預かってるのはこのあたしだ。悪いけど、ちゃんと話し合うまでは、このままあたしに任せてもらうよ。いいね?」
「ミメット……」
「今の『青弓亭』では、エリナとあたしが料理を作っていて、それを求めるお客がちゃんとついているんだ。兄さんの料理を待つ人もいるだろうけど、まずはこっちを優先させてもらうからね」
「お前は……」
ギギリクは立派な尻尾をぶんぶんさせると「ちょっと見ないうちに、ずいぶん立派になりやがって! 兄ちゃんは、兄ちゃんは、嬉しいよおおおーっ」と感激の面持ちでミメットに抱きつこうとして……くるっと投げられた。
「……なあミメット、久しぶりに会った兄ちゃんに、これは酷くないか?」
「酷くないね」
兄をお尻に引いたキジトラ猫は、腕組みをしながら鼻息をふんと言わせた。