ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「そうか。不思議な子猫だな」
「うん。そして、『青弓亭』の救世主さ」
「救世主? あははは、それはまた大袈裟な……」
最初は笑っていたギギリクだが、エリナが変わった料理をミメットに教えただけではなく、店の経営についてもしっかりした意見を持ち、さらに王家の皆まで料理(そして、エリナの可愛さ)の虜にしてとうとう褒賞をもらった顛末まで聞くと、驚いて目をむいた。
「それは本当の話か?」
「この上質な特製ワンピースとエプロンを見てよ。この刺繍は、王妃さまが考案してくれた『青弓亭』の紋章なんだよ! つまり、この店は、今や王族さまの御用達のお店ってことさ」
「なんてこった! 『青弓亭』が、紋章付きの店になっちまったのか!」
「そうだよ。前王陛下や王太子殿下が、エリナの『ギルおじいちゃん』と『フランお兄ちゃん』になっちまうし、もう大変だよ」
「……そんな……まさか……」
言葉を失ったギギリクは、心の中でこんなことを考えていた。
(つまり……エリナは隊長の嫁なのか? それはまずくないか? しっかりしているというが、あれはどう見ても幼女だぞ? 隊長は番が見つからないあまりに、そっちの道に走ってしまった……のか?)
帰宅したギギリクにとって、『青弓亭』の変化よりも、尊敬する隊長の『人としての道を踏み外してしまった疑惑』が一番ショックであった。
「うん。そして、『青弓亭』の救世主さ」
「救世主? あははは、それはまた大袈裟な……」
最初は笑っていたギギリクだが、エリナが変わった料理をミメットに教えただけではなく、店の経営についてもしっかりした意見を持ち、さらに王家の皆まで料理(そして、エリナの可愛さ)の虜にしてとうとう褒賞をもらった顛末まで聞くと、驚いて目をむいた。
「それは本当の話か?」
「この上質な特製ワンピースとエプロンを見てよ。この刺繍は、王妃さまが考案してくれた『青弓亭』の紋章なんだよ! つまり、この店は、今や王族さまの御用達のお店ってことさ」
「なんてこった! 『青弓亭』が、紋章付きの店になっちまったのか!」
「そうだよ。前王陛下や王太子殿下が、エリナの『ギルおじいちゃん』と『フランお兄ちゃん』になっちまうし、もう大変だよ」
「……そんな……まさか……」
言葉を失ったギギリクは、心の中でこんなことを考えていた。
(つまり……エリナは隊長の嫁なのか? それはまずくないか? しっかりしているというが、あれはどう見ても幼女だぞ? 隊長は番が見つからないあまりに、そっちの道に走ってしまった……のか?)
帰宅したギギリクにとって、『青弓亭』の変化よりも、尊敬する隊長の『人としての道を踏み外してしまった疑惑』が一番ショックであった。