ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 というわけで、夜には店いっぱいに集まった警備隊員たちのカレーパーティーとなった。

「こりゃあ美味いな!」

「辛いのが尾を引いて、いくらでも食べたくなるぞ」

「ギギリク、お手柄だぞ!」

「よくぞこのスパイスを持ち帰った!」

「カレーライス、最高!」

 すべての関心がカレーライスに向けられて、ギギリクは「おい、俺の帰還を祝ってくれる話はどこに行ったんだ? くそっ、俺もお代わりしてやるからな!」と、がんがんカレーライスを食べたのであった。

「エリナ、いつもながらお前の料理は特別に美味いな。食べた者がみんないい顔になっている」

 カレーライスを食べたルディが、エリナの頭を撫でた。

「ギギリクも、旅で見つけて持ち帰った香辛料を、こんなに美味い料理にしてもらえて喜んでいるだろう」

「はい」

 カレーライスを食べたギギリクから、手放しで称賛されたエリナは嬉しそうな顔で言った。

「わたしの大好物をスカイヴェン国の人たちに受け入れてもらえて、嬉しいです。お料理っていいですね」

「そうだな。国が違っても、美味しい料理は人の心をひとつにする。素晴らしいと思うぞ」

 ルディに優しく見つめられたエリナは、頬を赤く染めた。
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