ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「その子も朝定食を食べていくよね?」

「ああ。食べやすいやつを頼む」

「子猫にも食べやすいやつ……」

 猫のミメットが、なぜか遠い目をして「うん、努力するよ……」と呟いたのを見て、エリナは不安になった。

 そして、その不安は的中した。

「うわあ、くっついちゃったよ」 

 ガリガリガリ!

「やだ、もう!」

 ゴガガガガッガッガッ!

「いいや、押し付けて焼いちゃえ」

 ジャアアアアアッ!

「はっ、はがれない!」

 ガツッガツッガツッ!

 と、調理には不似合いな音を立ててしばらくしてから、ミメットがカウンターに料理を出した。

「はいよお待たせ、朝定食を4つ!」

「……え?」

 出されたものを見て、エリナは目をパチパチさせた。
 皿の上には、パン屋から買ってきたパンと、こんがりし過ぎて一部炭になっている、ベーコンだった筈の黒い塊と焦げかすが乗っていたからだ。
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