ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 立ちっぱなしの辛いバイトが終わった。
 幸いな事に、ファミリーレストランはまともな職場だった。休憩時間になると賄いを安く食べさせてもらえるので、江理奈にはありがたかった。

 トリマーの仕事は辞めて、こちらで本格的に働いた方がずっと良いお金になるのだが、動物好きな江理奈は夢を捨てきれなかった。

「今諦めたら、一生トリマーになれない。後悔はしたくないよ」

 そして、今日も疲れ果てた江理奈は、もう早く帰って寝ることしか考えていない。あまりの疲労で思考能力が低下しているのだ。

「あ、動物園でバイトするかな……でもなあ……」

 トカゲとか蛇のような、毛のない動物の担当になったらがっかりである。
 江理奈はあくまでもモフモフを愛するモフモフスキー女子なのだ。
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