ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「うちの食堂はね、今は朝に3〜4人、夜にもそれくらいのお客さん……といっても、ギギリク兄さんの同僚だった警備隊の騎士たちなんだけどね、彼らが来てくれるんだ。
仕事を終えたミメットは、エリナの向かい側に座ると頬杖をついて言った。
「この食堂を潰さないために、あたしの、いつまで経っても上達しない料理を順番に食べに来てくれるんだ。ありがたいけど、申し訳ないんだよね。あたしは、身体を張った仕事をしている騎士たちに、美味しくて精の付く料理をお腹いっぱい食べさせてやりたいんだよ。だから、エリナ、頼むよ」
「ミメットさん、わたしこそお世話になります。できる限りのお仕事をさせてください」
片方の頬っぺたを飴玉で膨らませたまま下げた小さな頭を、ミメットが撫でた。
「あんたはまだ小さい猫なんだから、もっと大人に甘えていいんだよ。あたしのことは、本当の姉さんだと思っていいからね」
「……はい」
優しい猫の言葉に、今まで暖かな言葉をかけてもらったことの少ないエリナは、胸の奥底をほっこりさせた。
「さて、腹ごなしにその辺を散歩しようかね」
ミメットはそう言うと、エリナをひょいと抱き上げた。
「……あの、姉さん」
「なんだい?」
「わたしはもう赤ちゃん猫じゃないから、ひとりで歩けます」
「……」
とても残念そうにエリナを下ろしたミメットは、エリナと手を繋いで「さ、行こ!」と笑った。
仕事を終えたミメットは、エリナの向かい側に座ると頬杖をついて言った。
「この食堂を潰さないために、あたしの、いつまで経っても上達しない料理を順番に食べに来てくれるんだ。ありがたいけど、申し訳ないんだよね。あたしは、身体を張った仕事をしている騎士たちに、美味しくて精の付く料理をお腹いっぱい食べさせてやりたいんだよ。だから、エリナ、頼むよ」
「ミメットさん、わたしこそお世話になります。できる限りのお仕事をさせてください」
片方の頬っぺたを飴玉で膨らませたまま下げた小さな頭を、ミメットが撫でた。
「あんたはまだ小さい猫なんだから、もっと大人に甘えていいんだよ。あたしのことは、本当の姉さんだと思っていいからね」
「……はい」
優しい猫の言葉に、今まで暖かな言葉をかけてもらったことの少ないエリナは、胸の奥底をほっこりさせた。
「さて、腹ごなしにその辺を散歩しようかね」
ミメットはそう言うと、エリナをひょいと抱き上げた。
「……あの、姉さん」
「なんだい?」
「わたしはもう赤ちゃん猫じゃないから、ひとりで歩けます」
「……」
とても残念そうにエリナを下ろしたミメットは、エリナと手を繋いで「さ、行こ!」と笑った。