ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

「兄の元同僚で仲間だからといって、警備隊の騎士たちに甘えてしまって申し訳ないんだ。兄さんが留守の間、店を守りたいと言って、毎日来てくれるんだよね……だから、せめて食べられる物を出したいんだ」

「思ったんですけど、朝は、簡単な固定メニューでいいんじゃないでしょうか」

　ミメットが深刻な顔をしているので、エリナは伸びをしながら笑顔で言った。

「朝ご飯は、あんまり難しいことを考えなくていいと思います。主食はパンで、卵料理と焼いたベーコンかソーセージ。あとは、簡単なサラダとスープを添えれば、立派な朝定食だにゃん……ですよ」

　語尾に『にゃん』が付いてしまったエリナは、慌てて口を押さえた。

（やだ、猫化してきてる！）