ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 しかし、ルディの語尾が『にゃん』になったら大爆笑するであろうミメットも、可愛い子猫のエリナがにゃんと言おうと当たり前のこととして動じない。むしろ、エリナが心を許してきたのだと思って嬉しく思い、優しく微笑んだ。

「……そうだね、それならすぐに作れるようになるかも」

 ベーコンの焼き方は今朝見たとおりだもんね、と、ミメットの表情が明るくなった。

「なりますよ。ベーコンはまだ残ってますよね。それなら、明日も今日と同じ、ベーコンと目玉焼きにしましょう。で、その次の日は、焼いたソーセージと、スクランブルエッグの作り方を教えます。サラダとスープは最初はわたしが作るから、メインの料理を完全に覚えきってから、そっちはミメットさんに教えていきますね。簡単だと思いますよ」

「そう? エリナ、頼りにしてるよー」

 ミメットは、エリナを抱きしめた。
 そして、どさくさに紛れて、ふわふわした白い耳に頬ずりをした。
 柔らかな子猫の耳は、猫族にとっても大変魅力的なのだ。

「大丈夫、基本さえ覚えればいろいろ作れるようになりますから。で、今夜の肉料理、なにからいこうかな……」

 エリナは、食べ応えがあって作りやすい肉料理はなんだろう、と考えた。
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